「建設業界で一番人が育つ会社」が大切にする地域への想いとは(神奈川県横浜市 株式会社大久保恒産)

Profile -株式会社大久保恒産とは?-
1968年の創業以来、大久保恒産は「足場工事」を中心とした仮設工事を行う会社として、長年の経験の中で培った高い技術力を持って、安心・安全で使いやすい足場の施工を行っている。従業員数約200名、地元、神奈川県に根差した企業だ。

横浜市青葉区にある、株式会社大久保恒産の本社。
2016年2月にこの場所に本社を移転したばかりだ。

一見すると足場の施工会社とは思えない建物というだけではなく、そこにはひときわ目を引く看板がある。

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「建設業界で一番人が育つ会社」とは

この言葉の意味について、大久保恒産の採用担当を務める大久保陽介は語る。

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大久保陽介
良い意味で足場というのは「失敗してもやり直しが効く仮設工事」です。やり直しが効くからこそ、若いうちから仕事を任されます。若いうちから責任のある仕事を全力でやるから、圧倒的に成長できる20代になるし、そういう人たちがいる”大久保恒産”という環境で仕事をするからこそ、成長することが当たり前になるんです。そして、足場工事はチームで行うものです。親方、見習い、番頭、お客様。各人の連携があって初めて出来る仕事です。そこで大切なのは「技術さえあれば良い」ということではないことです。うまくできた時は承認し、困っていたら助けることができる「人間力」が必要です。互いに助けあい、承認し、全体のレベルをあげる。足場にはそんな要素が詰まっています。 だからこそ、大久保恒産では、「建設業界で一番人が育つ会社」をスローガンにしています。
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技術やスキルだけではなく、一人の人間としてどうあるかに向き合い育てる。そのため、元請け会社からの「大久保恒産の人たちの仕事は申し分ないし、何より人として気持ちがいい」と大久保恒産の従業員の技術だけではなく人間性にまで及ぶ賛辞がやまない。
そんな大久保恒産の取り組みや姿勢を地域に発信していく基地として定めたのがこの新社屋だ。

大久保陽介
通りがかった人が、看板を見て「建設業界で一番人が育つって何だろう?」と気になって大久保恒産のWEBページを見たらすごくいい会社だと思って採用面接に来てくれた人がいたんです。もちろん採用でした。これは一例ですが、看板だけでなく、WEBページでもしっかりと私たちの想いを発信していくことで可能になったことでした。

自らの会社の想いやスタンスを伝えていくことで、地域からのレスポンスがあった。
その背景には、地域に対する想いを社内でも共有していたという下地があったという。

社長自らが伝える地域への想い

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2016年2月14日、本社を今の場所に移転したことを記念して、100名近い来賓を招いた新社屋お披露目会が行われた。その中の社長挨拶で、代表取締役の大久保和男社長自ら地域に対する想いを語っていた。

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大久保和男社長
このビルにふさわしい従業員と体質と考え方をしていかなければいけない。地域で事務所をもっていく一番の存在として、地元に貢献する企業でなければならない。ここに本社きたから地域がよくなると地元の方々の間で話題になっているそうです。だから我々が地域において、信頼されていく企業になっていくことが大切。社会に貢献しながら、志を売っていく、心を売っていく。その姿勢が100年の仕事を確保する。必ずできる。だから、お願いしたい。しっかりとした社会に貢献する企業でなければ、会社としての永続性はないと思います。

地域に貢献する企業の従業員の在り方と教育

地域への企業誘致は地方活性化の中でも大きなテーマだ。確かに、ある程度の従業員を抱えた企業が地域に来るということだけでインパクトはある。しかし、受け入れる側の地域の人の、「どんな人たちがくるのか不安」という声や気持ちがある。大久保恒産はそこに目を向け、自分たちは何を目指しているどんな人たちなのかという根底の部分のコミュニケーションをしっかりととることを目指しているという。大久保陽介は語る。

大久保陽介
コミュニケーションといっても、難しいことではありません。地域の人たちにしっかりとあいさつをするとか、飲食店での食事後や店舗での買い物をした後にちゃんとお礼を伝えるとか、そういう基本的なことができることを目指しています。気を付けているのは、従業員たちにそういう行動をしなさい、と伝えるのではなく、大久保恒産としての根底の想いにある「私たちは地域の人たちに貢献する企業なんだ」という部分をしっかり伝えること。その言葉をそれぞれが受け止めて、「地域に貢献する企業の人間はどういう行動をするかな」と自分たちで考えてくれれば、結果的に良好な関係を築こうと自発的に行動してくれる。そうやって、従業員のそれぞれが認識して行動できているといった企業を僕らは目指しているんです。

地域に貢献していくという想いを従業員たちに対して教育し浸透させるというのは、言葉で言うほど簡単なことではない。
大久保恒産でそれが可能なのは、「建設業界で一番人が育つ会社」を掲げ、教育に力を入れ、それぞれが何のために働いているのかを自発的に考えるという社内の風土があるからだろう。

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地域に愛される会社となるために。大久保恒産これからの活躍に注目だ。

建設業界のイメージを覆す「建設業界で一番人が育つ会社」のオフィスとは?

大久保恒産のWEBサイトはこちら!

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ABOUTこの記事をかいた人

小坂 達広(Tatsuhiro Kosaka)/たっちゃん

まちづくりラボ運営チーム、クリエイティブディレクター。横浜育ち(1989年生まれ)。東京のベンチャー企業で、企業の映像、特に、情熱大陸のようなドキュメンタリー映像やそのシリーズ映像の制作などを数多く手がけ、その実績は、超有名大手企業からベンチャー企業まで多岐にわたる。映像制作の中でも人の想いを聞くインタビューと、それをストーリーとして紡ぐ執筆が好き。